医師と理学療法士の関係

リハビリテーションの啓発

インフォームドコンセントを行うことが当たり前の時代になっています。

そんな時代でも、やはり医師から納得いくまで説明を求める事はなかなか難しいかと思います。
外来を担当されている医師ならなおのことかと思います。

それは、医師が一日に診察する人数を考えれば解るかと思います。
大きな病院になればなるほど数十人の患者さんを診察しないといけなくなります。
そのため、一人一人に20分、30分と診察に時間をかけていては、多くの患者さんを診察時間内に診察することができません。

一方、理学療法士は厚生労働省の規定により、一日にリハビリを行える患者さんの人数が制限されています。
昔は、医師と同じように制限はありませんでした。
リハビリを行えば行うほど病院の利益につながりました。

ですが、理学療法士が一日にリハビリを行える人数は制限されてしまい、多くて二十数人(1単位20分で考えた場合)です。
たいていの理学療法士は一日に15人程度リハビリを行えば多い方だと思います。
働いている病院の環境にもよるかと思いますが、回復期とよばれる病院の理学療法士であれば、半分の7人程度かと思います。

そのため、理学療法士が一人の患者さんと接する時間は医師や看護師と比べてとても長い時間になります。
その長い時間の中で、医師や看護師の説明が足りない部分を補う事は、理学療法士の重要な役割の一つとなります。
また、医師が患者さんの状態について気づかない事を気づきその状態を報告する役割もあります。
そのために、理学療法士は時間をかけて医学の勉強、病気に対する基本的な知識を学校で学びます。

医師のリハビリテーション、理学療法士に対する認識はかなり希薄です。
リハビリテーションの重要性は今だに認知されているとは言い難い状況です。
医師と対等に話ができる、医師に必要な情報を客観的に提示できるよう研鑽を積み重ねていき、自分達の立場を改善していく必要があります。

その重要な役割の中で、私が患者さんに説明をしてきたものをこのブログで紹介していきたいと思います。

ここで紹介した内容は、専門的な内容が乏しいとか、成書とは異なるという意見をもたれる方もいるかと思いますが、あくまで患者さんの理解しやすい言葉で説明をしていますので、ご理解を頂ければと思います。

「何々筋が」とか専門的な説明をすることができても、患者さんが理解できなければ意味はありません。
専門的な事を伝えることや「これは科学的に根拠のあるリハビリなんですよ」と説得することが説明ではありません。

昨今は、科学的な根拠に基づいた(エビデンス)リハビリテーションを求められることが多いのですが、別のカテゴリーで専門的な視点にたった記載もしていく予定ですので、そちらで理解の補足をして頂ければと思います。
著作権の侵害を目的にしているわけではありませんが、記載の仕方によっては著作権の侵害になってしまう恐れがありますので、できるだけ自己の表現でお伝えしていきます。)

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