股関節の機能を改善するDirectionアプローチ

リハビリ専門

股関節の屈曲可動域は、腰痛や膝の痛みを改善するあるいは予防する上で重要なことは、以前お伝えしました。
ここでは、その股関節の屈曲可動域を改善するための簡単なDirectionアプローチをお伝え致します。
誰でも簡単に数分で行える運動ですので行ってみて下さい。

Directionアプローチの本質は、理屈ではなく方向を考えれば良いだけです。(Directionアプローチとは

股関節を屈曲させる方向を考えたとき、A:膝を少し内側にして曲げた場合、B:膝を真っすぐ顔に向けて曲げた場合、C:膝を外側にして曲げた場合ではどの方向がより股関節を曲げやすいか考えてみて下さい。
Cの膝を外側にして曲げた方がより曲げやすいかと思います。

股関節が屈曲しやすい方向

A:内転方向に屈曲した場合
B:中央方向に屈曲した場合
C:外転方向に屈曲した場合

殿筋群や内転筋群、骨盤の関節窩および大腿骨頭と骨盤周囲の靭帯などによって制限を受ける方向は機能解剖で説明は可能ですが、理屈を知らなくても何となく屈曲しやすい方向は誰でも理解できるかと思います。

何故か。
理由はありますが、理由を考える必要はありません。

つまり、膝関節を外側に向ける運動と外側に向けたまま股関節を曲げる運動を行えば、自然と股関節の屈曲可動域を改善することができます。
そのためのDirectionアプローチは3つです。

股関節を外側方向に屈曲させる運動

股関節を外転方向に自動介助で5回程度屈曲させます。

この運動の効果を理屈で説明すれば…

殿筋群の収縮を促すことで殿筋群の緊張をほぐします。
同時に股関節の内転筋群および梨状筋をactiveにストレッチします。
そして、私にとっては重要な筋の一つである縫工筋の収縮を促します。

股関節を外旋させる運動


膝立ちをさせた位置で股関節外旋の抵抗運動を5回程度行います。

この運動の効果を理屈で説明すれば…

梨状筋、殿筋の収縮を促すことで緊張をほぐします。
内転筋群をactiveにストレッチします。

股関節を外旋させながら膝関節を屈曲させる運動

股関節を外旋した状態で膝関節を5回程度屈曲させます。
注意点 足部が床から離れないように行います。

この運動の効果を理屈で説明すれば…

先ほど私にとっては重要な筋の一つと言った縫工筋の収縮を促します。
この運動を行って頂くと股関節の屈曲を伴って膝関節が屈曲する方股関節の屈曲が伴わないで膝関節が屈曲する方2つのパターンがあります。
縫工筋の収縮を促したいので、股関節の屈曲を伴った運動を行って
同時にやはり内転筋群をactiveにストレッチします。
                    膝関節を屈曲させる筋の主体であるハムストリングスの収縮を促すことで緊張をほぐ   
                    します。
                    とりわけ、機能低下を引き起こしやすい外側ハムストリングスの収縮を促します。

自分ひとりで行う場合は、股関節を外転方向へ屈曲させる運動股関節を外旋させながら膝関節を屈曲させつ運動の2つを行って下さい。

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