神経痛って何?

リハビリ一般

お医者さんから「あなたの症状は神経痛が原因です」と言われたとき、みなさんはどう思いますか。
患者さんの多くは、「ああ、神経痛なんですね」とただ漠然と思っている方が多いのでないかと思います。
「首や腰の神経から痛みがくるんでしょ」「坐骨神経痛なのかな」と。

では神経痛って本当は何なのでしょうか。

幼いとき、肘の内側を机などにぶつけて痺れるような鋭く強い痛みを感じたことはありませんか?

それが神経の痛み、神経痛です。

なぜ強い痛みを感じたのか。
肘の内側には、皮膚近くに太い神経線維が通っている場所神経皮枝といいます)があり、その太い神経線維に強い衝撃を与えたからです。(神経皮枝について

神経線維は身体の深部に通っているものもあれば、皮膚近くに通っている神経もあり(血管と同じですね)、それは肘の内側だけでなく、身体のいたる所にあります。
その皮膚近くに通っている神経線維をぶつけたり何もしていないのに痛みを感じることが神経痛なのです。

「痛みが動く」と患者さんはよく言いますが、実は神経線維に沿ってある皮膚近くの神経皮枝をあちこち同時に刺激をしているからです。
ただ、神経線維というものは便利なもので、神経線維が感じる痛みなどの感覚は、いくつも同時に同じように感じることができません。


熱い刺激と冷たい刺激を同時に加えると、より温度が強い刺激に感覚が支配される性質があります。
痛みも同じです。
実は、足先と膝の痛みが同時にあるのに、足先の痛みが強ければ、膝の痛みは感じにくくなります。
そのため、足先の痛みが軽くなると、膝の痛みが強くなり、あたかも足先の痛みがなくなったように感じます。

痛みの部位があちこち動くものや痛み方が色々変わるものなど、痛み方が一様ではないものは神経痛になります。
なぜ痛み方がかわるのか、みなさんが感じる感覚はすべて神経から脳に伝えられ感じているからです。
冷たい、温かい、押される、風があたるなど感覚はさまざまだからです。
関連痛などというものもありますが、理解が難しくなりますので、ここでは説明を致しません。

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